日本構想学会 ARCHIVES volume 2
 
ここでは日本構想学会の機関誌、プログラム、ホームページなどに掲載された文書のうち、紙媒体としては品切れになったり、時期的に旧くなったテクストを登録しています。
 
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[2004年度日本構想学会大会案内]
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◆◆ 2009年度日本構想学会大会案内
 
 
日本構想学会2009年度 第9回大会が以下の要領で開催されました。
 

 
■ 会期 : 2009年12月5日(土)
  9:30 - 19:30
 
■ 会場:東京国際フォーラム(有楽町)G410
 

 
 研究・構想発表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 

■ 9:30 - 10:00 2010知能環境論の再構築
   半田智久

 1996年、『知能環境論』を上梓して人間の知的機能に関する環境論的視点を提起した。それ以来、この約15年の社会動静はインターネットと携帯無線通信の普及によって外在する知のありようが遍在化し、その生態は質的に変容しつつある。この外在知のエコロジー進化を左右するのは内在する知の働きかけにほかならないと思われるが、この決定的な局面に求められている条件はなにか、という観点から知能環境論の再構築を構想する。

■ 10:00 - 10:30 大衆メディアの未来と絵解き -人間的なるものの再考-
  西岡亜紀

 web革命以降、今や個人が、好きな場所から文化を発信できる時代になった。20世紀の主要な発信源であったテレビ、映画、出版ですら、過去のものという観がある。そうした時代だからこそ、文化を発信することの人間的な要素とは何かということを論じたい。議論の視座として、「絵解き」という前近代における一つの情報媒体について、映像も交えて紹介する。「絵解き」とは、絵を見ながら節のついた語りを行う芸能であるが、17?20世紀前半の東西において、民衆への文化の伝承や教育に重要な役割を果たしていた。またこれは幻燈や出版の発生とも無関係ではない。ゆえに、過去から現在、そして未来の大衆メディアのあり方を考える鍵となるだろう。

■ 10:30 - 11:00 リスク・コミュニケーション
  鳥羽瀬孝臣

 安心は安全と信頼の上に成り立つ。専門家(技術者)はその専門能力を使って安全を提供できる。専門家が公衆から信頼されるためには、専門的能力、倫理的行動、公衆との価値観共有の3つが必要である。そして、そのような専門家の姿を公衆に正しく知ってもらうことが、リスク・コミュニケーションの要である。



 


■ 総会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11:00 - 11:30  場所 G410

学会運営概況、事業経過報告、08年度決算報告と09年度計画などをおこないました。
 
 

 
 ラウンドテーブル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 以下の3件のラウンドテーブル(円卓式討議)が開かれました。一定のテーマのもと、あらかじめセットされた企画発題者・話題提供者がイニシアティブをとりつつ、学会参加者が自由に参加し、水平的なポジションで提起された問題について討論しました。
 

 
■ ラウンドテーブル 1  13:00 - 15:00 
 Topical thinkingの構想 
 

 概要
「今はクリティカばかりがもてはやされ、トピカは先におかれるどころか、すっかり見過ごされている」18世紀のはじめ、デカルトの方法的懐疑で着火した科学的思考法が学問の世界で勢いをつけはじめ、人びとが理性に目覚めだした頃、芸文を学ぶ青年たちに学問の方法を説いたGヴィーコが鳴らした警鐘であった。その残響は3世紀が過ぎた今もわたしたちの足下から身体に伝わってくる。クリティカルシンキングは確かに思考の仕方のひとつとしてたいせつなものにちがいない。だが、それが強調されすぎ、習慣化していつも先に立つようになることはせっかくの知性を蒼白いままに痩せさせ、やがては惜しくも萎えさせてしまうことになるかもしれない。思考のバランスをとるためにも、またクリティカルシンキングをできるだけ的確になすためにも、トピカル・シンキングのありようや方法が明示化され、実践の機会形成が構想されてしかるべきように思われる。このラウンドではそうした観点からトピカル・シンキングをどのように考えたらよいか、そのトピカをご一緒に探る時間をもちたく思います。

■ 企画発題者
半田智久(お茶の水女子大学)
 
 

 
■ ラウンドテーブル 2  15:15 - 17:15
 『高瀬舟』を読んで
 

 概要 

森鴎外の『高瀬舟』は短編ながら現代につうじる重要な課題をテーマにしている。そのひとつである安楽死の問題はもちろん、この物語から滲み出るいくつかの論点や構想を参加者のみなさんと共有し、論じあいます。

■ 企画発題者
後藤英司(横浜市立大学医学部)

■ 話題提供・発表者
大砂光正(横浜市立大学医学部)
郷真知(横浜市立大学医学部)
逆井清(横浜市立大学医学部)
白田祥子(横浜市立大学医学部)
中野渡雅樹(横浜市立大学医学部)
長堀まな(横浜市立大学医学部)
堀越理仁(横浜市立大学医学部)
横山千咲(横浜市立大学医学部)
 
 

 
■ ラウンドテーブル 3  17:30 - 19:30
 学びをデザインする
 

 概要 

学びとは、本来、自由な営みであるはずでした。ところが、学校教育の枠組みのな かで、いつのまにか学びは細分化され、専門教育に進むほど知も人間関係もタコツボ化している。タコツボにいったんおさまると抜け出せず、新たに入った人もいつのまにか出られなくなっていく。自由な営みどころか、まるで『山椒魚』のような悲しく恐ろしい状況ですね。
 ただ、タコツボにはタコツボの良さもある。今となってわざわざ壊してしまう必要もないと思います。そこで、少しスリムになってタコツボを自由に出入するために、「学びをデザインする」という企画を提案します。「学びのデザイナー」のお話を聞きながら、私たちと一緒に「学びのデザイン」について構想してみませんか。さまざまな立場の方から、ご意見いただきたいと思います。

■ 企画発題者
西岡亜紀(お茶の水女子大学)

■ 話題提供・発表者
野口香織(放送大学)
村山真理(お茶の水女子大学))


 
◆◆ 2008年度日本構想学会大会案内
 
 
日本構想学会2008年度大会が以下の要領で開催されました。
 

 
■ 会期 : 2008年12月6日(土)
  9:30 - 20:00
 
■ 会場:東京国際フォーラム(有楽町)G408
 

 
 研究・構想発表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 発表形式はポートフォリオ発表形式でおこなわれました。
 

在席コアタイム 9:30 - 10:20 の発表
 

■ 日本におけるプロジェクト概念受容の一考察
   猪岡武蔵

 現在、「プロジェクト」という語を用いた活動が社会の様々な局面で使われている。だが、「プロジェクト」という言葉について改めて考えると、日本語に相当する言葉が存在しない事に気づく。これは、この言葉の語義(pro+ject/前へ+投げる)から発した概念は、日本語および日本文化を背景にした場合、咀嚼が難しいからではないだろうか。本研究では、日本におけるプロジェクトの理解の有り様を神話表象、文学表現、日本語の特性から探ることを目的とする。

■ 戦略概念の一般化過程を確認する
  半田智久

 ここ半世紀に進行した経営・ビジネス分野での戦略という用語使用の一般化過程を、当該分野で刊行された書籍書名、創刊雑誌名、一雑誌の掲載論文名の3指標で、その年間頻度推移をとらえることで検証した。その結果、同分野での戦略という用語の導入は60年代前半になされたが、使用傾向の上昇は80年代頃から徐々に認められ、世紀の変り目を契機にして短期間のうちに一般化が進んだ状況があきらかになった。出自を軍事用語とした戦略は当初はその意味合いが経営分野で有効に転用できたかもしれない。だが、今やほとんど雰囲気語として深い意味をもたずに使われるほど汎化し、術語としては特定の意味生成機能が摩耗し、非戦力化したといえるかもしれない。

■ シュルレアリストのイメージを巡る戦略とパウル・クレー
  宮下誠

 美術雑誌「カイエ・ダール」誌、1926年、第8号、筆者はロベール・デスノスによるシュルレアリスム絵画についての論考を発表する。ここで重要なのは、この記事にクレーの図版が、それもよりによってテクスト冒頭に掲載されており、これを通して、クレー作品を見るものにシュルレアリストの戦略「シュルレアリスムの先駆者」としてクレーを祭り上げ、シュルレアリスムの故郷が硬直したフランスではなくドイツであると意識させるいう屈折して手の込んだ戦略が透けて見えるのだ。読者はこの二つの「表象」"SURR?ALISME"とクレー作品の図版が併置されたとき、必然的に「クレー=シュルレアリスムの画家」という固定的イメイジを持つだろう。「カイエ・ダール」誌は、パリはもとより、ドイツの、パリの動きに敏感な批評家、ギャラリスト、公衆らによっても知られていたに違いない。とすれば、この、方向性を強く持った固定的イメージの形成性は大きな拡がりを持つものであったと言えるであろう。

 

在席コアタイム 10:30 - 11:20 の発表
 

■ 「開発」と「保護」を共存させる戦略的対処 -順応的管理(adaptive management)の実践例-
   鳥羽瀬孝臣

 自然現象は不確実である。それは、自然現象が確率論的に起きること、自然のことをすべて知っているわけではないこと、自然現象を観察する能力に限界があることに起因する。自然改変を伴う開発行為において、生態系を保全しながら開発を進める場合に、順応的管理(adaptive management)の概念を導入して、P(Plan/仮説)-D(Do/実施)-C(Check/検証)-A(Action/見直し)サイクルの中で戦略的に対処する必要があり、その実践例を紹介する。

■ 東寺講堂諸像と空海の戦略
  松原智美

 京都東寺の講堂に安置されている21体の彫像は、空海の構想にもとづいて制作された立体曼荼羅である。この講堂諸像については、いかなる教義的意義をもつ曼荼羅であるかが議論されてきたが、そこに特定の教義的意義はみいだし難いことを指摘したうえで、入唐求法から帰朝した後の空海(とくに最晩年)の事績が何を目的としたものであったかを考察することによって、講堂諸像の制作を、真言密教の地位向上をめざす空海の戦略の一環として位置づける。

■ 企業経営における戦略についての考察
  河野龍太

 本来は軍事的概念であった戦略が企業経営のコンセプトとしてビジネスの分野に持ち込まれて以来50年近く経ちました。今日戦略という概念はビジネスではきわめて広く普及しています。企業経営における戦略とは何かについてこれまで議論されてきたことをふり返った上で、戦略がかかえる今日の問題と今後の在り方や方向性について考察をいたします。

■ 戦略(strategy)の原義 - その進化・多用に見られる脈絡(context)から考察される示唆的方向性
  加藤誠也

「戦略は知識以上であり、実際生活への応用であり、流動的な状況に従う創造的な思考の発展であり、困難な状況における行為の芸術である。(モルトケ)」 「戦略とは一般的には長期的視野、複合思考で特定の目標を達成するために力や資源を総合的に運用する技術・科学である。(栗栖 弘臣)」 戦略の定義は、時代・地域・分野によってその意味は異なっている。‘戦略’というその字自体が示すように軍事的な用語としての使用が最初であったであろうことは誰しもが容易に推察できるものである。しかし、今日多用されている軍事以外の多くの分野では、もともとの軍事における概念が当該分野に応用されてはいるものの、使用される分野、分野において、独自な定義をもって活用されている、あるいは拡散しているように思われる。日本では戦後に企業の経営戦略のように使用されたり、また経済戦略や外交戦略のように政策と同義語として使用されることも多く、また戦略的という形容詞が多用されることも重なって、「戦略(strategy)」という言葉自体、今日では、政治・経済、企業経営においてはもちろん、スポーツや個人のライフデザインに至るあらゆる分野で使われるものとなっている。本研究は、こうした戦略/strategyの原義からのその一般化、変意、進化を、戦略/strategyが定義する対象ならびにその言葉が意味する脈絡(context)のliberalizationととらえ、そのliberalizationがもたらしてきた/初発・誘発してきた方向を考察することによって、戦いに勝つ/勝つために…という文脈を超えたわれわれの営みにおける示唆を抽出し、その方向を読み解くことに主眼を置くものとした。


■ 総会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6日(土)15:40 - 16:15  場所 G408

学会運営概況、事業経過報告、07年度決算報告と08年度計画などをおこないました。
 

 
 
 
 ラウンドテーブル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 以下の3件のラウンドテーブル(円卓式討議)が開かれました。一定のテーマのもと、あらかじめセットされた話題提供者がイニシアティブをとりつつ、学会参加者が自由に参加し、水平的なポジションで提起された問題について討論しました。
 

 
■ ラウンドテーブル 1  6日(土) 13:00 - 15:30 場所G408
 「戦略」研究会一年間の活動を終えて 
 

 概要
 この1年間の各リサーチメンバーの課題についてのファイナルコメント(感想)とディスカッションメンバーを含めた最終の成果を踏まえた総合的な討論をおこないます。
なお、本研究会はメンバー制ですが、最終回である今回は公開でおこないます。したがって、このラウンドテーブルは研究会メンバー以外の方も参加します。

■ 企画者
日本構想学会「戦略」研究会

加藤誠也(株式会社ダイナアーツ・インターディベロップメント)
河野龍太(インサイトリンク・アンド・アソシエーツ株式会社)
半田智久(静岡大学)
松原智美(早稲田大学)
宮下誠(國學院大学)
猪岡武蔵(株式会社アイセル)
佐伯真一(株式会社dmp)
佐藤修(株式会社コンセプトワークショップ)
長香奈恵(日本構想学会正会員)
鳥羽瀬孝臣(J-POWER/電源開発株式会社)
姜美愛(日本構想学会正会員)

■ 内容予定
(1)企画者から本日のイントロダクション
(2)各リサーチメンバー10分間のファイナルコメント
(3)総合的な討論
(4)研究会閉会の弁
 
 

 
■ ラウンドテーブル 2  6日(土) 16:30 - 17:45 場所G408
 新次元の経営を構想しデザインしていく 
 

 概要
 経営とは、ことにあたってあれこれと奔走するという営みにおいて、筋道をしっかりつけたり、経=スートラ(戒律)を設けるようなことを意味しているとも読み取れるコンセプトです。企業経営や事業経営、あるいは学問経営にせよ人生の経営にせよ、少しばかり縮こまった観のある昨今の社会のなかで、先々に新たな希望を見とおすことのできる新経営の構想やデザインについてご一緒に考えませんか。
このラウンドテーブルではこのテーマでの研究会の可能性について参加者のみなさんから自由なご意見をちょうだいし、論じあっていきたいと思います。

■ 企画者
半田智久(静岡大学)
 
 

 
■ ラウンドテーブル 3  6日(土) 18:00 - 20:00 場所G408
 プロジェクトという行為の原点と展望をめぐって 
 

 概要
 プロジェクト研究会では、昨年度より「プロジェクトとは何か」という原点に視座を置きその行為の内実と可能性について改めて検討し、新たな視野と展望を開拓しています。現在、個人研究活動を通じて「前へ投げる」(pro-ject)という言葉の原義へ柔軟な見地から題材をとらえ考察をおこない交流しています。このラウンドテーブルでは、研究会コアメンバーからの三つの話題をきっかけに、ご参加の皆様の自由な視点からご質問をちょうだいして、研究課題を深めていきたく存じます。プロジェクトという行為の原点と展望をめぐって、双発的に創発的対話を重ねる進行をとれれば幸いです。皆様のご参加を楽しみにお待ちしております。

■ 企画者
長香奈恵(日本構想学会正会員)
話題提供者
猪岡武蔵(日本構想学会正会員)
加藤誠也(日本構想学会正会員/ダイナアーツ・インターディベロップメント)
半田智久(日本構想学会事務局)
(氏名の50音順)
 
 

 
◆◆ 2007年度日本構想学会大会案内
 
 
日本構想学会2007年度大会が以下の要領で開催されました。
 

■ 会期 : 2007年12月15日(土)
  9:30 - 19:10
 
■ 会場:東京国際フォーラム(有楽町)G605
 

 
 研究・構想発表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
15日(土) 9:30 - 11:00  場所 G605
 

■ 9:30 - 10:00 構想力におけるビジョンの特性
   半田智久

 人は一般に構想力にビジョンとしての性質を読んだり、託したりしている。むろん構想は複合概念として理解される精神過程であろうから、その力を単純に別の概念で置き換えて理解できるとはいえないだろう。だが、構想力の理解にとってそれがもつビジョンとしての固有特性をとらえることは不可欠のアプローチといえそうである。本報告ではその試みとしておこなった分析的考察の一端を紹介する。

■ 10:00 - 10:30 Web2.0時代における信頼の意義と新たなプロジェクトの構想
  猪岡武蔵

 Web2.0という言葉はさまざまな言説の中で多様な解釈がなされているが、それが使用されている場面ではインターネットを中心とした情報通信の在り様が新たな局面を迎えているという認識では一致を見ているように思われる。そのようななかで、個人が表現者として発信する動機付けとなる共有の認識として"信頼"という概念の重要性が認識されつつある。それではWeb2.0時代における"信頼"の意義とは何か。いくつかの信頼の先行研究と事例から迫ってみたい。

■ 10:30 - 11:00 プロジェクトの価値的研究 -プロジェクトと価値形成の関係分析-
  長 香奈恵

 プロジェクトへの考察は諸面のアプローチが考えられる。そうした中で、プロジェクトという現象或は出来事をどのように眼差すことができるだろうか。その時、現象或は出来事一般の基本原則と照らしあわせることで、その特性がみえてくると考える。ここでは、その価値的特性を掴むために、西田幾多郎氏の『善の研究』のうち「第三編 第四章 価値的研究」を参照し、プロジェクトの特性と価値的形成を分析する上での課題を提起したい。

 


■ 総会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15日(土)16:15 - 16:50  場所 G605

学会運営概況、事業経過報告、06年度決算報告と07年度計画、提案審議などをおこないました。
 
 

 
 ラウンドテーブル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 以下の2件のラウンドテーブル(円卓式討議)が開かれました。一定のテーマのもと、あらかじめセットされた話題提供者がイニシアティブをとりつつ、学会参加者が自由に参加し、水平的なポジションで提起された問題について討論しました。
 

 
■ ラウンドテーブル 1  15日(土) 13:00 - 16:00 場所G605
 「戦略」研究、この先1年の構想 
 

 概要
「戦略」ということばは穏やかではありませんが、実に幅広い領域、場面で、しかも好んで使われているようにみえます。これは人類の好戦性をあらわしているのでしょうか。ともかくもその結果、この社会に生きているかぎり、顕在的にも潜在的にも、好むと好まざるとにかかわらず、わたしたちはいくつもの戦略にかかわることになります。ただ、その語用の多様さからすれば、意味の幅も相当に広がっていることでしょう。
 しかるに、わたしたちの一般的な認識は果たしてその生きたことばの生態に追いついているでしょうか。この問いかけに対して答えが曖昧であるとすれば、わたしたちは戦略の足下でその履き違いをして、およそ戦略とはほど遠いおこないをしながら、ただ名ばかりの戦略にかかわり、結果的に戦略を貶めているおそれもありそうです。
 この点で戦略は構想と同様の問題性を抱えた概念といえます。本研究会では双方の概念の共通性にも照らしながら、1年間のスケジュールで多角的な視座で現代における「戦略」とは何であるのか、を探り、その実際の姿と可能性に迫り、幾分かでもはっきりさせる試みに挑む所存で設置されました。このラウンドテーブルはその第一回の研究会であり、会全体の方向性や目的、予定、目論見を確認、共有しつつディスカッションを進めました。



■ 企画者
日本構想学会「戦略」研究会
当日参加メンバー
猪岡武蔵(株式会社アイセル)
大橋一章(早稲田大学)
金子英之(i2デザインアソシエーツ)
河野龍太(インサイトリンク・アンド・アソシエーツ株式会社)
佐藤修(株式会社コンセプトワークショップ)
智片通博(オールニッポンヘリコプター株式会社)
長香奈恵(日本構想学会正会員)
鳥羽瀬孝臣(J-POWER/電源開発株式会社)
中西元男(中西元男事務所・PAOS)
原田広幸(日本構想学会正会員)
半田智久(静岡大学)
松原智美(早稲田大学)

■ 内容
(1)企画者からの研究会の趣旨説明と本ラウンドテーブルの紹介
(2)研究会メンバー自己紹介と抱負
(3)研究会スケジュールの紹介と調整
(4)研究活動に向けて、提案とディスカッション
(5)「戦略」基礎知識の概況とディスカッション
 
 

 
■ ラウンドテーブル 2  15日(土) 17:10 - 19:10 場所G605
 個人の空間から、共同する空間へ ?プロジェクト研究会の推移と展望
 

 概要 
1. 発足
● プロジェクト研究会という事変は2007年2月におこった
● 研究会を語る上でかかせない象徴的なイメージとなったのは、Projectの原義だった
● それは「前へ投げる」ということ
● そのイメージから何かを汲み取ってくれた方々が集まり、研究会として成立することになった

2. 実験
● 研究会はさだかならぬ先行きをもった船として出航することになった
● なぜこの船の行き先がさだかならぬものであったかというと、行き先には何か既存のものとは違う変化が訪れるのではないかという期待とともに、具体的にどこに行くかわからぬ不安とが共存する状態であったためだった
● その前提のもと、研究会はラウンドテーブルという実験を行った
● それは、個人的な思考空間の中で捉えていた「プロジェクト」というイメージを共同空間の中で捉え直してみる試みであった
● それは、漠とした、混沌としたイメージをテーマとして、はじめてEメールという仕組を通して、ネットワークで語ってみるような、先行きのわからない試みであった

3. 限界点
● 思い返せば、この試みはそもそも視野の限界をもっていた
● それは、投げた先の世界がどのようであるかという認識
● 世界がどのように変化していくのかという変化の方向性が捉えられていなかった
● この時、特に、構想を裏付ける思考空間の変化の解釈が充分出なかったと自重される
● 個人の空間から、共同する空間へ
● その空間の変化は、あたかも、本という媒体を通して個人的な空間で行っていた人々が、共有空間の中で語らうインターネットという媒体に入るような力学を備えていた

4. ラウンドテーブルへの期待
● こうした思考空間の変化があるなかで、私たちはどういった変化の先へたどり着くことができるのだろうか
● 今回のラウンドテーブルのディレクションには「変化の方向性」という文脈の中でプロジェクト研究会を再定義してもらうような実験ないしは試みを期待している



■ 企画者
猪岡武蔵(日本構想学会正会員)

■ 話題提供者
長香奈恵(日本構想学会正会員)
半田智久(日本構想学会事務局)
 


 
◆◆ 2006年度日本構想学会大会案内
 
 
日本構想学会2006年度大会が以下の要領で開催されました。
 

 
■ 会期 : 2006年12月9日(土)
   9:00 - 21:00
 
■ 会場:東京国際フォーラム

 
 自由研究・構想発表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
9日(土) 9:10 - 11:10  場所 G605

■ 9:10 - 9:40 「構想」を書名にした新刊書の発行状況
   半田智久

 現代の日本では「構想」を語る言説が社会のあらゆる場面で好んでおこなわれているように見受けられる。その印象の裏付けを求めて2001年から5年間にわたり「構想」ということばを書名に使った新刊書籍の発行状況を調査した。その結果、同期間中に発行された書籍点数は196点、60ヶ月にわたって1度の例外もなく、毎月「構想」ということばを書名に掲げた新刊が出版されつづけていたことがわかった。報告では版元やジャンルの偏りなどに関する内容分析の結果をあきらかにする。

■ 9:40 - 10:10 看護師としての成長
  小岩聡美

 "看護"〜"医療者対患者"という視点ではなく、"共に生活する人として"という視点を持ちつつも、"医療を提供する"という関わり、とはどういうものなのだろうか。看護学生としての実習体験を通じ、今改めて医療における人と人との関係を再考する。

■ 10:10 - 10:40 構想の具現化を阻むもの〜中国・広東省・広州市におけるプロジェクト実践プロセス事例から学ぶプロジェクトマネジメント推進への一考察
   加藤誠也

 昨年小論は、異文化圏における構想の交換そして策定の取り組み、具体的には、中国・広東省の省都・広州市において小職(弊社)がプロデュース業務を受託しているプロジェクト「珠江新城・凱旋新世界Central Park View L8区複合ショッピングモール開発(開発主:新世界中国地産業広州)」を事例として取り上げ、その構想策定プロセスにおける諸課題への考察を行った。同プロジェクトは当初本年12月の開業を目指したものであったが、本年8月段階において、およそ半年の開業予定繰り延べを余儀なくされるものとなった。本論は、昨年の「策定」フェーズを経て、「具現化」フェーズに進行した「構想」をあらためて事例として取り上げ、一構想の実現・具現化プロセスにおける困難、とりわけ関与する複数の主体・組織のコンカレントワークの推進において小職が直面している(してきた)課題と課題対応への取り組みを題材として、異文化圏にまたがる構想具現化への営み、そのプロジェクトマネジメントにかかわる諸問題と問題解決へのクリティカルパスを考察する。

■ 10:40 - 11:10 プロジェクト発生の原理・誘発性の分析および新規創成デザインのためのフレームワーク
   長 香奈恵

 プロジェクトは人間の社会的行動の1つと言える。その原理・誘発性を捉える為には環境、風土などの人間社会を取り巻く外部要因に加え、心理、価値観、文化などの内部要因も起因する。それらの状況をフレームワークにすることで、プロジェクトという行動の運動性・影響分析および新規創成のためのデザインワークのスタイリングへ応用したい。本発表ではそのフレームワークのアウトライン、基礎モデルの仮説を示したい。

 


■ 総会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9日(土)11:15 - 11:45  場所 G605

学会運営概況報告、事業経過報告、2005年度会計報告などをおこないました。
 
 

 ラウンドテーブル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 以下の4件のラウンドテーブル(円卓式討議)が開かれました。一定のテーマのもと、あらかじめセットされた話題提供者がイニシアティブをとりつつ、学会参加者が自由に参加し、水平的なポジションで提起された問題について討論しました。
 

 
■ ラウンドテーブル 1  9日(土) 13:00 - 15:00 場所G605
 ケア教育への新たなコラボレーション ―― ケアの時代を生きるために 
 

 ホリスティックなケアを実践するために、看護職者は患者を一人の人間として看るという姿勢を大切にしている。それゆえ、看護教育の場では、さまざまな視点から「人間とは何か」を考える機会が重視され、看護に必要な基礎知識と技術を教えると同時に、哲学、倫理学、文学などの人文学系の科目を必修として学生に課している。このような看護と人文学系の科目の接点となっているのが「ケア」という概念であろう。本ラウンドテーブルでは、看護をめぐってのさまざまな「ケア」を教えるという視点から、一看護系大学における看護系教員と非看護系教員とのコラボレーションについて報告し、看護系大学における一般教養教育のあり方を考え、「ケア」概念を軸とした対話型授業プログラムの構想を提示する。

■ 企画者
 江藤裕之(長野県看護大学 外国語講座)
 
■ 発表の順番と内容
□ 企画者による趣旨説明と問題提起(15分)
メンバーと長野県看護大学の紹介
今回の企画の狙いと問題提起
 
□ 各発題者による発表と問題提起(各20分×3)
 水嵜知子(長野県看護大学 生活援助学講座):看護の基礎教育の立場から
       「ケア」の理論
       ケアの心を教えること
 
 松崎緑(長野県看護大学 精神看護学講座):看護の実習現場から
       「ケア」の実践
       察すること 解釈すること
 
 江藤裕之(長野県看護大学 外国語講座):一般教育の立場から
       グレート・アイディアとしてのケア
       人間理解のための「ケア」概念を学ぶ対話型授業プログラム
 
 
□ フロアとの質疑応答・討論(45分)
 
 
 
 

 
■ ラウンドテーブル 2  9日(土) 15:10 - 17:40 場所G605
 DECOMAS 21.5公開研究会 DECOMASの導入方法
 

 およそ35年前、経営戦略としてのデザイン統合という主題のもとにDECOMAS(Design Coordination as A Management Strategy)は、その理論と実践の体系を確立する創意と独自性をもって世に提起された。この書はその後、我が国の幾多のCorporate Identity計画において名実ともに指南役となり、多くの実践家の糧として計り知れない影響を及ぼした。いまや、CIは汎CIとして企業活動のみならず教育機関や自治体などを含む広範な非営利事業においても、その営みにおける不可欠のプロセスとなり、その一環として位置づけられたブランディングに対する認識と理解もコモンセンスといいうるところにまで高まるところとなった。
 わたしたちはその書の著者を含め世代や領域を超えた場において、時の検証をもってDECOMASに見いだされる普遍を抽出しながら、この先に向けての理論を描きつつ、新たなる指針を見いだそうと1年間のスケジュールで研究活動をおこなっている。このラウンドテーブルではその第7回目にあたる定例の研究会をメンバー以外の参加者を含めて公開形式でおこなう。
 この回の内容は同書第3章の「DECOMASの導入方法」のなかの社内における予備的検討/ 経営理念と経営方針の明確化/ 現在のCIの評価と問題点の摘出 / DECOMAS導入の勧告、の範囲を典拠に、韓国におけるDECOMASの現況概観を加える予定で、報告と同時に参加者の自由なディスカッションを企図しています。

■ 企画者
半田智久(日本構想学会事務局)
■ 報告主担当
姜 美愛(株式会社YKC)

■ DECOMAS 21.5研究会メンバー
猪岡武蔵(株式会社アイセル)
猪熊 玲(PAOS)
荻原実紀(PAOS)
金子英之 (i2)
小出葉子(ジュエリーデザイナー)
中西元男(PAOS)
原田広幸(桐生短期大学)
檜垣万里子 (慶応義塾大学)
牧口早希子(筑波大学)
松村孝弘
南山宏之(AXHUM Consulting)
(氏名の50音順)
 

 
■ ラウンドテーブル 3  9日(土)17:50 - 19:20 場所G605
 「白い航跡」をよんで
 

『白い航跡』(eg.,講談社文庫 1994)は本年79歳で逝去した文人吉村昭の1991年の作品で、薩摩藩の軍医から身を起こし、1881年に東京慈恵会医科大学の前身、成医会講習所を創立した高木兼寛(1849-1920)の伝記。
高木といえば、陸軍軍医でもあった森鴎外と脚気の原因をめぐって論争した話がよく知られている。脚気は明治のはじめまでは多くの軍人を悩ませた死に至る病であったが、高木はその原因を日々の食事に求め、感染症説をとる森鴎外らと対立した。その背後には医に対する独自の視座があった。明治期から看護師養成にも力を尽くし、全人的医療の立場に立って「病気を診ずして病人を診よ」の精神を導いた。日本の医療史における代表的な構想者の一人といえよう。

■ 企画者
後藤英司(横浜市立大学医学部)
■ 報告
大谷菜穂子(横浜市立大学医学部)
面谷透君(横浜市立大学医学部)
西山邦幸(横浜市立大学医学部)
後藤英司(横浜市立大学医学部)

 
■ ラウンドテーブル 4  9日(土)19:30 - 21:00 場所G605
 ポスト産業主義の社会とは、どんな社会か
 

 日本型経営社会は、アメリカ型経営社会へと移行を迫られている。企業は誰のものか。株主のものである。日本型の従業員中心の考え方が否定されかかっている。しかし、ポスト産業主義を提唱する岩井克人東大教授によれば、情報社会が進行する現在、商品の価値を決めるのは、コストではなく、商品の差や違いということになる。つまり、商品の差異を決定するのは、従業員、社員の相違感覚、知恵ということとなる。こう考えていくと、産業社会は、資本ではなくなってくる。ポスト産業主義社会は、現在の資本主義社会とはちがってくるのである。





■ 企画・報告者
 生嶋素久(宮城大学)

 
 
 

 
◆◆ 2005年度日本構想学会大会案内
 
 
日本構想学会2005年度大会は以下の要領で05年12月におこなわれ、終了しました。
 
日本構想学会2005年度大会が以下の要領で開催されました。
 

 
■ 会期 : 2005年12月10日(土)・11日(日)
  (初日13:00 - 21:00、2日目 9:30 - 18:00)
 
■ 会場:東京国際フォーラム(有楽町)G605
 
 

 
 研究・構想発表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
11日(日)9:30-11:30  場所 G605
 
 4つの領域から、構想に関連する研究、あるいは構想そのものが発表されました。
 

9:30 -10:00 リベラルアーツ七科の誕生をたどって — 始まりへの軌跡   半田智久

 ギリシア的なものをラテン的なものに結びつけたキケロらは、ギリシア由来の学問の構造をリベラルアーツの語源にあたる名で読み替え、ローマに適った質的変容の契機をつくった。数学諸学は実学と享楽に応用展開し、共和政でもてはやされた修辞弁論が前面に出て、その前提となる文法や補佐役たる論理弁証も重視された。知への愛求も後期ストアのように人生哲学への批判精神に向かった。リベラルアーツは実にラテン的なパックス・コンソルティスへと華開いた。だが、その後、帝国は滑るように凋落。それと塗り替えるようにキリスト教会が知ることの精神を吸引する。一千年を超えて命脈を保つ修道の構想にあったリベラルアーツの取り込みとセブンの呪縛、そのイニシアティブ誕生までのプロセスを押さえる。

10:00-10:30 産業クラスター地域発展の構想  生嶋素久

 産業クラスターは、全国で19計画指定されている。元来、技術集積があるエリアに産官学の英知を結集させようとするものである。東北エリアにも二つの産業クラスターが指定されている。産業クラスターは、新産業を生み出して、産業自体を創出しようというものであり、21世紀の日本の産業活性化をめざすこととなる。アメリカの産業クラスターとの比較を交えつつ、21世紀の日本の姿、少子高齢化、新旧産業の交代、女性の社会参画など、変貌する社会を見据え、新産業の必要性を構想したいと考えている。

10:30-11:00 グリーンツーリズムの普及における情報提供のあり方を考える   姜 美愛

 ヨーロッパが発祥地であるグリーンツーリズムは30年以上の歴史があり、農山漁村でホームステイなどを通じて過ごす長期休暇として知られている。日本でも持続可能な観光資源を基盤に新たな農山漁村の産業として構築していくことを目指し、10年以上にわたり定着に取り組んでいる。だが、いまだ一般にはその存在や意義が十分認識されていない様子である。そこで一般市民を対象にした質問紙調査を行い、旅行代理店や旅行情報誌、インターネット等の情報媒体がグリーンツーリズムに関する情報伝達に果たしている程度をつかみ、問題を確認した。本報告ではその結果とそれをもとに、グリーンツーリズムの認知度を上げるための情報媒体活用の構想について提起する。

11:00-11:30 異文化圏との構想の交換〜中国・広東省・広州市におけるプロジェクト開発の実践事例を通して   加藤誠也

 経済発展著しい中国沿岸部及び南中国エリアでもとりわけ群を抜いたGDP成長を記す広東省の省都・広州市。2005年現在における社会文化的生活の成熟度は日本の1967年の水準に匹敵するとする研究があるように、著しい経済成長とは裏腹に未だ発展途上にある中国のサービス経済の現状に相対して、近年世界水準のQOLに資する商業サービスを提供することを目的とする現地資本によるプロジェクトが多数進展している。本発表では同国におけるいくつかのプロジェクトの構想策定段階からのプロデュースワークに関与している実務経験を通して学んだ異文化圏におけるプロジェクト構想策定プロセス上の問題をクローズアップし、課題対応の方向性を考えてみたい。

 
 ラウンドテーブル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 構想に関連するテーマについて、5件のラウンドテーブル(円卓式討議)が開かれました。
 

 
ラウンドテーブル 1  10日(土) 13:15 - 15:15 場所G605
ジョン・デューイ『学校と社会』を読む 
 

 20世紀アメリカの哲学者デューイによる教育理論は、アメリカ本国にとどまらず、日本においても戦後「教育改革」において採用された。彼の主張は伝統的な管理教育への批判として読むことも出来るが、実は彼の哲学的な立場(そしてアメリカ独特のプラグマティズムの思想)とも深く結びついている。【それは二元論に対する反対である。すなわち、彼においては、理論と実践の分離は二つの存在論的領域(普遍的イデアの世界と具体的個物の世界)の分離に対応し、哲学的にも、そして教育においても、この二元論を克服する道を探った。】良い意味でも悪い意味でも、このデューイの思想は、我々の現代社会の教育のモデルのひとつとなっている。教育学の古典でもある同書を読み、現代社会における教育のあり方を構想してみたい。【参加者は、岩波文庫『学校と社会』青652-2(¥410)をご用意ください。】

■ 話題提供者
 原田広幸(日本構想学会正会員)
 大光寺耕平
 
 
 

 
ラウンドテーブル 2 ゲストセッション  10日(土) 15:30 - 17:30 場所G605
ジャーナリズムを通して知る、デザインの力
 

 デザインジャーナリストという肩書で仕事をしてきて、いかにこの職業が誤解されているかということを強く感じている。その立ち位置の曖昧さに悩み、41歳で一年発起、ジャーナリズムで全米トップクラスのミズーリ大学コロンビア校に留学。 わずか半年しか在籍しなかったジャーナリズムコースの大学院で、驚くべく事実に出会った。デザインジャーナリズムとは、「デザイナーを映し出す鏡」である。その鏡にニッポンのデザイナーはどのように映っているか。デザインジャーナリズムの意味とその課題を語ることによって、「ニッポンデザインの真の力」を検証する。

■ 話題提供ゲスト
山本雅也 (デザインジャーナリスト)
1961年生まれ。写植システムメーカー・写研・宣伝部の仕事を通してグラフィックデザイナーにインタビューし、デザインの面白さに触れる。そのため、デザイン書籍専門出版社・六耀社の編集部へ転職。その後、月刊デザイン誌『FP』(学習研究社)副編集長を経て、93年よりフリーランス。2002年、日本におけるジャーナリストとしての立ち位置に悩み、41歳でアメリカ・ミズーリ大学コロンビア校ジャーナリズムコースに留学。帰国後は、「デザインジャーナリストはデザインそのものを語るのではなく、デザインを通して社会現象を語るべき」という独自の信念で活動を再開、執筆のみならず、各種講演やデザインイベント司会、「Design Channel」 (テレビ東京)コメンテーター、桑沢デザイン塾(桑沢デザイン研究所同窓会)講師など、活動の範囲を拡げている。近著に、『"インハウスデザイナー"は蔑称か』(ラトルズ)。
 

 
ラウンドテーブル 3  10日(土)19:00 - 20:50 場所G605
ブランディング研究とデザイン教育における構想課題
 

 ブランディングの研究は近年ますます進んでいるが、わが国においてその成果はどのようにあらわれているだろうか。欧州の事例をみるとブランディングにおける構想の課題があらわにみえてくるようである。この状況の背後を探ると、こんにちの教養にみるデザインの価値認識にかかわるテーマが浮き上がってくる。 現実の事業展開とその基盤となる教育ないし社会・文化環境の関係を結びつけ考える場の形成を試みる。

 
 
■ 話題提供者
 南山宏之(AXHUM Consulting)
 リポジショニングとブランディング: 最近の欧州における事例から
  —英国図書館・ユニリーバ・オランダ軍


 中西元男(PAOS・早稲田大学)
 現代人の必須教養 : 読み・書き・算盤、そしてデザイン

 

 
ラウンドテーブル 4  11日(日) 14:00 - 16:00 場所G605
ヒポクラテスの誓い
 

 『ヒポクラテスの誓い』は英文にすればわずか400単語に満たない宣誓である。だが、そこに記された意味は重いとみえて、成立から数千年の時を隔てた今もとりわけ西洋近代医療の教育課程では必ずといってよいほど、とりあげられる。また合衆国の医学校ではほとんどが卒業時の宣誓文に用いているともいう。その重さは何故か、またこれが生命倫理や医療倫理の観点から、少なからず批判的思考を養う格好の素材としてとりあげられる所以は何か、をあらためて探り、そのうえで検討を加えてみたい。
 
■ 話題提供者
 
 
 
 
 後藤英司(横浜市立大学)・雨宮愛理(横浜市立大学)・稲垣萌美(横浜市立大学)
 北井勇也(横浜市立大学)・中尾 聡(横浜市立大学)・鈴木景子(横浜市立大学)
 竹蓋清高(横浜市立大学)

○ ゲストコメンテーター
 河原直人(早稲田大学)



 
ラウンドテーブル 5  11日(日)16:10 - 17:50 場所G605
jssi: この5年間の成果と新たなフェイズへの構想 わたしたちが向かうところ
 

 日本構想学会は21世紀の幕開けと共に活動を開始し、今年度で早くも5年目を迎えた。これまで「構想」という概念を核にしてそこに行き交うさまざまな営みを幅広く研究し、促進し、学びあうことを主たる目的として活動してきた。当学会はそれ自身がひとつの構想としての実験精神を宿していたから、その足取りそのものが研究対象であるともいえる。5年という区切りの時点において客観的な成果をみるに、ひとつのフェイズが終わったことを示しているようにみえる。ここまでの経験を活かして、次の段階へのメタモルフォーゼの姿や方向性を具体的に検討したい。

■ 話題提供者
 半田智久(日本構想学会事務局)

 
 
 

■ 総会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
11日(日)12:45 - 13:45  場所 G605

学会運営概況、事業経過報告、2004年度会計報告、日本構想学会第一期終結提案と採決などをおこないました。
 
 

◆◆ 2004年度日本構想学会大会案内
 
 
日本構想学会2004年度大会は以下の要領で04年12月におこなわれ、終了しました。
 
4度目の響創のステージへ  
 
 

 
2004年12月11日(土)・12日(日)
  (初日13:30 - 21:00、2日目 9:15 - 17:45 
 
会場:東京国際フォーラム(有楽町)ガラス棟
 

 

研究・構想発表

12日(日)13:00-15:30  場所 ガラス棟 G505
 
 複数の領域から、構想に関連する研究、あるいは構想そのものが発表されました。
 
 

(1) 13:00 -13:30 セブンリベラルアーツ成立前史 : その淵源にみるプラトンの構想   半田智久

 リベラルアーツの淵源は自由七科の成立より少なくとも300年は遡り、古代ギリシアで自由人の知と国の守護者への教育を語ったプラトンに求めることができる。彼の教育プログラムは師であるソクラテスの語りを借りつつ、それを転倒させることなく構築、展開された。プラトンはそれを文章にしたためるという行為をつうじて結果的に師を乗り越え、発展させたが、その内容においてはのちの自由七科を構成する数学諸学の強調に踏みとどまる。だが、彼の実際行為からそのビジョンはあきらかに論理にも修辞にも向けられていたことがわかる。それでも、そこは直接ソクラテスとは関係しなかった弟子のアリストテレスに託したのだと思われる。この節制にプラトンにおける強烈な構想の輝きを捉えみる。

(2) 13:30-14:00 日韓共同構想を考える[日韓をつなぐ海底トンネル]  姜美愛

 韓国と日本をつなぐ新たなる道、海底トンネルプロジェクトが両国の間であつい視線をあびながら度重なる検討が続けられている。果たして両国にとって海底トンネルはどんな構想的意味をもっているか、想像を絶するような巨額の工事費を費やすこのプロジェクトは韓国と日本にどんなメリットがあるのかを調べ、それに対する波及効果を推測してみた。近くて遠い国という汚名から抜け出し真の心から近い国になれるきっかけとなることを願いつつ発表に臨みたいと思う。

(3) 14:00-14:30 変革の構想〜その 企画構想活動のジレンマ   加藤誠也

 長らく低迷する事業環境にあって、多くの 企業が、改革や革新、再構築あるいは再生といったキーワードをその戦略や方針に織り込み、環境変化適合、企業価値増幅に取り組んでいる。優れた経営者であ ればあるほど、その多くが描きたいとする“戦略の焦点”は“変革”にある。しかし、その“変革の仔細”を明らかにしていく意思決定プロセスの実際には、一 見、二律背反する性格のテーマ、あるいは同時併行的実現・対応処方困難な課題への対応が、幾多幾層にも山積するジレンマとして散在している例が非常に多 い。国内空洞化対応とグローバルシフトという問題しかり、継続性の維持と悪循環の切除、あるいは、部分最適化と全体最適化、さらには、日々足元の問題解 決・課題対応として優先されるべき改善と中長期を展望した上で進めていきたいとする改革…等。結果、意思決定成果として出力される戦略は、大別して、変革 の真意の周知・理解を促進し、実効的な協働を推進させる訴求力を具備したアウトプットと、マネジメントの思いとは裏腹に適正な変革訴求に至れないレベルの ものとに分かれてしまう。かといって本論は、多くの先人が長きにわたって積み重ねてきた企業経営における戦略論への論及を意図するものではなく、いくつか の実際の戦略策定、変革構想づくりの過程において“分岐点”となった議論・視座を参考としてクローズアップし、広く社会においてわれわれの多くが関係して いる/していくであろう、“変革という目的を見すえた企画構想活動”への視点再考を行った。

(4) 14:30-15:00 大学生男女の結婚観と結婚・子どもを持つことへの意識との関連   太田麻美

 近年、わが国では少子化が進んでいる。2003年の合計特殊出生率は1.29であった。少子化の直接の原因は晩婚化・非婚化だと考えられている。女性の社会進出が進み、無理をしてまで結婚・出産する女性が減少した。社会背景や個人の価値観の変化からくる結婚に対する意識の変化に対して、大学生は現代社会の影響を強く受けていると考える。そこで大学生男女にアンケートを行い、大学生男女の結婚観と結婚・子どもをもつことへの意識の関連を調査した。

(5) 15:00-15:30 商店街の挑戦—「選挙」から「地震被災者支援」まで   高田育昌

 今夏の参院選では、早稲田商店会を中心として全国の商店街で「選挙セール」という新しい試みが行われた。「売り上げアップ」と「投票率アップ」を組み合わせるという、この前例のないと試みと併せて、先頃の新潟に県中越地震について被災者を受け入れ(疎開)させるプロジェクトが発足しており、この2つの試みについて報告する。商店街からの新たな「挑戦」から今後のまちづくりの可能性を提示したい。

 

ラウンドテーブル

 
 構想に関連するテーマについて、4件のラウンドテーブル(円卓式討議)が開かれました。
 

11日 13:30 - 15:30 場所G507
RT1 ケアの理論と実践から見えてきた新たなケア教育への構想 —— Care is Everybody’s Business. をめざして 

 
 近年、めざましいスピードで開設されてきた看護系大学においては、個別科学としての看護学の確立をめざした研究教育活動のみならず、医療現場で看護の役割とされるケアの実践教育も行われている。そこでは、ケア理論とケア実践のジレンマを乗り越える工夫を通じ、より効果的なケアの教授法のみならず、看護医療を越えたケア教育の新構想が見えてきている。ケアの理論と実践から見た、新たなケア教育の射程と可能性を考えてみたい。

企画発題者
江藤裕之(長野県看護大学外国語講座) 
発題者
志村ゆず(長野県看護大学心理学講座)
松崎 緑(長野県看護大学精神看護学講座)
岩崎朗子(長野県看護大学看護教育・管理学講座)
吉田聡子(長野県看護大学大学院博士前期課程)
 

11日 15:45 - 17:45 場所G507
RT2 グレート・ブックス・セミナーの実践活動報告〜おもに、大学・社会人教育の観点から

 われわれは、グレート・ブックスつまりいわゆる古今東西の古典良書とよばれるものを「読んで」「考え」「ディスカッションする」という、「グレート・ブックス・セミナー」をそれぞれの現場で実践してきました。このテーブルでは、我々の活動の成果を発表し、「古典良書を、現代社会においてよむこと」の意味、とくに教育的な意味について深く考えて見たいと思います。情報社会、NPO活動や、大学という制度、社会人教育といったテーマに関心のある方、ぜひご参加ください。

企画発題者
原田広幸(アゴラ・ソクラティカ)

発題者
木村浩則(熊本大学教育学部)
後藤英司(横浜市立大学医学部)
 
 

12日(日) 9:15 - 11:15 場所G505
RT3 高等教育インフレーションのなかでの空なる存在構成、そのイニシアティブ — 第2回公開研究会

 10月のカンファレンスにおける第1回公開研究会では学ぶ当人たちが「学び、考え、行為していく」場を社会文化起業する構想の基本コンセプトと見取り図のひとつを提示しました。本大会ではそれに対して出されたさまざまな意見に対する反応を企画者からコンパクトに示し、あるいはそこからの示唆を反映させた結果を提示します。それらをもとに、このテーブルにおいて新たな意見や企画提案を交わし、さらなる検討をはかりたいと思います。
 また、企画者からはとくに教育における決定的な主(aruji)の欠如、その空(kuh)に開かれる価値の構成という観点から、生命的躍動と自由の旗のもとに生成されるイニシアティブへのビジョンが発起されます。また、別の角度から学びの場を事業展開されている方の参加もあります。参加にあたり前回の研究会での参加は前提にしませんので、気軽に加わって意見を聞かせてください。

企画発題者
半田智久(日本構想学会最学構想創業研究会・PLAOS)
 
発題者 太田麻美(宮城大学看護学部)
    加藤誠也(ダイナアーツインターディペロップメント)
    姜 美愛(宮城大学事業構想学部)
    佐藤 修(コンセプトワークショップ)
    向谷 一(インスティチュート・オブ・ストラテジック・リーダーシップ)
 

12日(日) 15:45 - 17:45 場所G505
RT4 東北イノベーション

 東北とは何か。三内丸山遺跡を訪ねると、豊な縄文文化の遺跡が広がっている。東北に住む人々の精神構造がみえてくのです。赤坂憲雄東北芸術工科大学教授は東北学を提唱し、縄文文化を基礎に東北人の精神に迫ろうとしています。日本でも豊な自然が育んだ東北の文化を直視しつつ、東北は日本の地方にすぎないのか、東北は自立できないのか、東北州の可能性はどうなのか。このようなことを考察していると、東北の産業構造のイノベーションに思いはかけていきます。遠藤洋史(宮城大学)は、東北人の精神構造について、生嶋素久(宮城大学)は東北の産業イノベーションについて、考察発表します。参加多数を期待します。
 
企画発題者
生嶋素久(宮城大学事業構想学部)
 
発題者
遠藤洋史(宮城大学事業構想学部)


シュンポシオン(symposion)

11日18:50-21:00  場所 G507

 ちょっとしたものを食しながら、参加者の持ち寄りテーマにもとづき、気軽な雰囲気でフリーディスカッションをおこないました。
 
 

会員総会

11日18:00-18:40  場所 G507

学会運営概況、2003年度会計報告などをおこないました。
 
 


 
◆◆ 過去のセミナー & カンファレンス案内
 
 

 ★ Contemporary Liberal Artists Group : Summer Seminar


2010年度前期にお茶の水女子大学でおこなわれた授業「コンテンポラリー・リベラルアーツ」の成果をもとに、その内容を発展させた「公開サマーセミナー」が開催されました。日本構想学会はその趣旨に賛同し、これを後援し、広報や申込手続きなどについて協力しました。

このセミナーは6名のプレゼンター(学生)によるデジタル・プレゼンテーションと、その内容にそくしたディスカッションで構成され、楽しい学び知り合いの場を目指しておこなわれました。

日時 : 2010年 9月25(sat)・26(sun)日(共に9:30-17:30)
会場 : 東京・国立科学博物館(上野公園)2F 特別会議室






 ★ 日本構想学会 グレートブックスセミナーフェスティバル


とき  2005年9月24日(SAT) 9:00 - 21:00 

ところ 東京国際フォーラム(有楽町) G608

 日本構想学会では発足以来、継続的にグレートブックスに関連する研究発表やラウンドテーブルが開かれ、研究会の活動やセミナーそのものの開催もおこなわれてきました。その事実は構想力やその涵養と、グレートブックスに通底していることがらに、なにか関連があることを物語っているのかもしれません。

 一方、これまでのプロセスのなかで、グレートブックスにアプローチする方法も大きな相違はないとはいえ、バラエティがあることが確認されてきました。当学会のグレートブックスセミナー実践研究会ではこうしたこれまでの経緯をふまえ、複数のスタイルのセミナーを同時に実践する試みを通じて、あらためて偉大なる書物と構想の関係について考える機会をつくりました。



 当日は午前9時から午後9時まで、5つの枠で少しずつ実施スタイルが異なるグレートブックスセミナーを、非会員にも公開で、以下のとおり実施しました。以下は当日のプログラムとその案内です。




 プログラム  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・  ・    ・


 9:15 -  9:30  opening



 ■ 9:30 - 11:00  session 1 Fベーコン 『ノヴム・オルガヌム』

プレゼンター 半田智久
「知は力なり」のことばをもって学問の大革新に打って出たベーコンは、まずわたしたちの思考の特性を観察することによって、その知が陥りやすい罠に警鐘を鳴らした。その典型「イドラ」論を中心に彼のことばをたずね、共に考えたい。適宜ディスカッションを挟んで内容紹介を進めます。参加にあたり事前に同書を知っておく必要はありません。
 
 


 - lunch



 ■ 12:30 - 14:00 session 2 プラトン 『饗宴』

プレゼンター 猪岡武蔵
 アテナイの悲劇詩人アガトンの祝宴に招かれた論客たち。そこでソクラテスは、女性の知者ディオティマの言葉を借りてこう語った。「愛とは自身の存在を永遠なものにしようとする欲求である・・・」。師ソクラテスの姿を借りてプラトンが描いた愛とはいかなるものか、触れてみましょう。前半に内容紹介、後半にディスカッションを行います。事前読書は不要です。



 ■ 14:30 - 16:00  session 3 VEフランクル 『夜と霧』

モデレーター 後藤英司 発表者 雨宮愛理、稲垣萌美、北井勇也、中尾聡
 横浜市立大学では「生命と倫理」を主たるテーマとしたグレートブックス・セミナーを医学科生を対象として企画・実施しています。今回はグループでフランクル著「夜と霧」を読んで討論して感じ・考えたことを発表して参加者と討議できればと考えています。
 
 
 


 ■ 16:30 - 18:00 session 4 Jロック 『人間知性論』

                の中の(岩波文庫版の第2巻第27章「同一性と差異性について」)
モデレーター 原田広幸
 今日の社会的議論(いわゆる「論壇」)に欠けていると思われるものは、基礎的な理論への関心である。ここでは、今日的な課題である脳死、クローン、刑罰などの問題の基礎となる「人格の同一性」に関する古典的著作を取り上げ、応用的な問題に取り組む前提となる基本的な考え方について、深く議論してみたいと思う。岩波文庫(白)7-2(大槻春彦訳)『人間知性論』全4巻のうちの第2巻(¥940税別)の該当箇所をできれば事前に読んできていただきたい。テキスト入手できない方のために、当日、本分のコピーを数部用意します。
 
 


 - meal



 ■ 19:30 - 20:50 session 5 総括フリーディスカッション

進行 半田智久
 本日のセミナー全体を振り返っての自由なディスカッションをおこないます。すでに当構想学会の場ではグレートブックスをテーマにしたセミナーや研究発表、ディスカッションが何度かおこなわれてきています(たとえば、『構想』2004,vol.3,pp.21-46「グレートブックスへの接近からみえてきたビジョン」)。また、他の機関でおこなわれた同様の資料もインターネットを通じて簡単に参照できるものがあります(たとえば、横浜教育サポートフォーラムというところのhttp://www.yes-forum.jp/log/20040723gbs.htmなど)。
 この時間は自由なディスカッションをおこないますが、これまでの場でおこなわれてきた話を繰り返すことはできるだけ避け、それらを受けての発展的な話題に焦点を当てていきたいと思っています。
 
 


 20:50 - 21:00 closing


実施者の敬称略
日本構想学会主催、グレートブックスセミナー実践研究会企画・運営
 

 日本構想学会カンファレンス2004

2004年10月16日(土) 9:00 - 17:00 東京国際フォーラム

 2004年度大会(12月)に先立ち一般公開型のカンファレンスの機会を設けました。話題の邦訳書の訳者による内容紹介やグレートブックス関連のセミナーなどを非会員公開型でおこないました。

 
 
 
 
当日スケジュール

9:00 - 11:00 最学構想創業研究会オープンカンファレンス
日本構想学会最学構想創業研究会
 
 株式会社による大学の設置など、教育制度の状況が大きく変化し始めています。そうしたなか、学ぶ当人たちがいつもわくわくしながら「学び、考え、行為する」ことができる場を社会文化起業によって創育するという構想を練っている同研究会。その基本コンセプトをめぐる研究会を公開形式でおこないました。
 
 
 
 

12:30 - 14:30 DAノーマン新著『エモーショナル・デザイン』・訳者が語る
ゲスト 慶應義塾大学環境情報学部 安村通晃氏
 
 ベストセラー『誰のためのデザイン』の著者D・A・ノーマンの話題の新著『エモーショナル・デザイン』の邦訳が今秋出版されます。同書はわたしたちがすぐれたデザインやブランドに惹かれる秘密の鍵が人間の情動や感情にあるとし、豊富な例証とすぐれた洞察と示唆に満ちた内容になっています。翻訳者の一人である安村通晃教授をお招きし、いち早くその大要と周辺のお話しをうかがいました。
 
 
 

15:00 - 17:00 「古典(グレートブックス)と教育、情報化社会」
日本構想学会グレートブックス研究会 代表 原田広幸
ゲスト 東京工業大学大学院社会理工学研究科 橋爪大三郎氏
 
 インターネットが普及し、昔の教養主義が完全に崩壊した現在、古典・グレートブックスは「情報」に置き換えられてしまいました。今回は、情報化社会において古典をよむことはいかなる意味があるのか、また、高等教育や社会人教育という観点から、現代における古典教育・リベラル・アーツの位置づけを探りました。理事橋爪大三郎教授による基本講義の後、講師も交えて意見交換を行ないました。



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